英語サイトを作成するためのテクニックとは?

(1) 英語のサイト名を決める

 まずは、あなたがお持ちのサイトの英語名を決めなくてはいけません。英語風の名前が最初から付いているのであれば、それをそのまま使うというのでも良いですね。
 仮にあなたのサイトでアクセス解析を行っている場合であれば、その上位にランクされるキーワードを英語に翻訳して、そのまま英語のタイトル名として利用するというのでもかまわないと思います。

(2) サイトの概要(説明文)を作成する

 この作業が一番大事ですね。なぜなら、海外の閲覧者は この「サイトの概要」を読んで、あなたのホームページにアクセスするかどうかを判断するからです。慎重に作りたいですね。でも、「説明文を英語で作れない」というアナタ!カンタンな作成方法をお教えします。

 例えば、あなたのサイトが「寿司情報」のサイトであった場合、「英語版 Yahoo!やGoogleのディレクトリ」でどのカテゴリに入るのかを見当をつけます。

 日本のYahoo!の場合は、
「 トップ > 生活と文化 > グルメ、ドリンク > 各種食品、料理 > 寿司 」
というカテゴリに入っています。

 次に、米国のYahoo!で、似たようなカテゴリを探します。
「 Directory > Regional > Countries > Japan > Society and Culture > Food and Drink > Types of Foods > Sushi 」 ←ここのカテゴリに入ってました。

 そこで、そのカテゴリの掲載サイトの紹介文を参考にして、説明文を作るだけです。それだけなんです。この方法は、おそろしくカンタンです(但し、著作権にご注意ください。あくまでも「参考」とするのであり、そっくりそのままの丸写しはやめましょう)。

 なお、Yahoo!では、「タイトル名 - 紹介文」 という順で記載されており、紹介文では主語を省略している場合もあります。

 例えば、「Sushi Chronicles」の紹介文をみてみると・・・
Sushi Chronicles - Offers Japanese terms, etiquette, history, pictures, illustrations and information about nigiri and sashimi.
のように、タイトル名を主語として用いているため、紹介文は「offers(提供しています)」という述語(動詞)からスタートしています。

 ちなみに、上の紹介文を日本語訳してみると・・・、
「握りと刺身についての(日本語の/日本で使われている)用語、エチケット、歴史、写真、情報を提供している」といった意味になります(くどいですが、著作権の問題が生じるため、ディレクトリの紹介文をそっくり真似るのはやめておきましょう)。
 なお、キーワードを並べて紹介文を作るときは、上記例のように、カンマで区切って羅列し、最後の一語のみカンマの代わりに「and」を書いてください。

(3) サイト本文を英語に翻訳する

 まずは、サイト本文を英語の文章に変更しましょう。とりあえず、Google翻訳などを使って、ウェブページ翻訳(機械翻訳)を実施してみましょう。おそらく、やや難解!?な英語に翻訳されるされることでしょう(笑)。あなたの文章との相性や、ウェブ翻訳の独自のクセのようなものがあるため、そのような翻訳結果になってしまうのは仕方がありません。ちなみに、「精度の高い翻訳ソフト」を使用すればもう少しマシな文章になるそうです。私は使っていませんが。

 次に、その翻訳結果を丸ごとコピーし、ウェブ翻訳によって意訳!?された「意味の通りにくい箇所」をどんどん削り中学生レベルの簡潔な文章に置き換えましょう。たとえば、元の日本語ページの文章が 10行の文章でしたら、思い切って2〜3行くらいにまで減らしましょう

 また、whitchやthat、whoなどの関係代名詞などはなるべく使わず、自分自身が理解できる程度のコマ切れの短い文章に変更しましょう(仮に使うとしても、ご自分で自信を持って書けるレベルの頻度にとどめておきましょう)。

 更に、英辞郎 (by アルク)などのウェブ辞書を使って適切な単語や熟語を再度検索しなおし、書き換えていきます。これで、おおよその英文が完成します。

 英文への翻訳作業は、こだわると際限がありません。相手にサイトの内容を把握してもらう程度なら、前ページでも申しましたように、ほどほどの英文でいいのです。あなたは別にネイティブスピーカーでもなければ英語の先生でもありませんので、割り切って&大らかに&コツコツと英文を作成していきましょう。

 私はこの方法で英語版サイトを作成しました。現在も着実にアクセスが伸び続けています。「考える前に、実行あるのみ」です。気楽に、そして積極的に翻訳作業を進めましょう!

(4) 前置詞へのこだわりも、ほどほどにする

 前置詞は悩ましい単語です。私自身も、どの前置詞を使ったらいいのか、いつもつまずいてしまいます。でも、あまりこだわっていると、時間のロスにもなりますので、とことんこだわるのは、「同じフレーズをよく使う場合」のみに限定!、というのが良いかもしれません(注意! 機械翻訳では、誤った前置詞が表示されることがよくあります。お気をつけください)。

 「in」 「on」 「at」 など、ビミョーな使い分けが必要な場合があります。どうしても見栄えのいい前置詞にしたい場合、以下の方法を試みてください。

 例えば、「そのページの下部に」という日本語を英語に翻訳したい場合、機械翻訳だと「in the lowest stage of this page」となります。これでも意味を理解してくれると思いますが、イマイチへんちくりんな言い回しです。・・・ということで、ウェブ辞書サイト(英辞郎)で「下部に」という熟語を検索し直してみると、「at the bottom of」 、 「in the bottom of」 「in the lower part of」 などが出てきます。
 そこで、また問題が発生します。すなわち、bottomの前には、inか、atか、それとも他の前置詞がつくのか迷ってしまいます。このような場合は、Yahoo! US の検索などを利用して、似たようなフレーズを探してみるというのがよいと思います。

 Yahoo! US の検索で「 "at the bottom of the page" 」と入力してみます(検索結果)。ここでのポイントは、一連の熟語の両脇を単語と単語の間に(半角スペースの代わりに)半角のダブルクォーテーション「 " 」で挟んで、一つの熟語として検索サイトに認識させることです。その結果2008年9月現在では、2,700万件もの検索結果が表示されます。

 一方、同様の方法で「 "in the bottom of the page" 」と入力してみると(検索結果)、たったの12万件しか表示されません。・・・ということは、世間では「そのページの下部に」という言葉は「 "at the bottom of the page" 」と用いられる方が圧倒的に多く、かつ自然な表現であることがわかります。前置詞に迷ったら、ちょっと面倒ですがこのような方法を試してみましょう。

 なお、bottomの前に、theをつけたのは、「このページ<this page>」という特定箇所を示す表現を用いているので、bottom<底>という場所も同様に個別に特定する必要があるため、「the<その>」を付けました。ただ、「at bottom of page」という表現でも通じますし、逆にスッキリしたイメージになりますので、場合によってはそちらを用いてもかまいません。

(4)の おさらい
 1.とりあえずGoogle翻訳などを使って自分のサイトをウェブページ翻訳してみる
 2.何か違和感のある翻訳だと思ったら、英辞郎 (by アルク)などの
  辞書検索で再度調べる
 3.英辞郎の検索結果のうち、どれを用いたら好ましいか判断がつかないとき、
  それらの複数の候補をGoogle検索にかけ、検索結果数を比較してみる
 4.以上の結果を元に、最適であると思われる英語表現を用いる

 ・・・なんだか、ダラダラしたとりとめのない説明となってしまいました。すみません。要は、ネットでよく用いられている英語の慣用句を、あなたも真似して使ってみるというのが一番確実な方法だ、ということが言いたかっただけです。


(5) 命令形って、使っていいの?

 相手に簡潔に伝えたい言葉がある場合、命令形を使っても支障はありません。むしろ、そのほうが伝わりやすい場合も多いですね。

 たとえば、「Click here」という場合、フツーの外国人は「『クリックしろ!』と高圧的&命令口調に書かれているじゃないか!ムカツク!」とは理解しません。普通に「『クリックしてください』と書かれているんだな」、と理解してくれます。

 また、掲示板をお持ちで「投稿してください」という一文を英語で書くとき、「Post your message.」で十分なんです。確かに、「Please post your message.」と、pleaseをつけた方が より丁寧ですが、ズバッと簡潔に伝えたいときは不要です。

 但し、あらゆるところで命令形を使うと、「高圧的&命令口調に書かれているじゃないか!ムカツク!」となってしまいますので、お気をつけください。


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